DX(ディーエックス)とはDigital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)の略で、デジタル技術を活用して、業務やビジネスモデルを変革し、効率化や新たな価値を生み出すことを指します。経理DXは、デジタル技術を駆使して経理業務を効率化し、業務の正確性とスピードを向上させることです。
具体例を挙げると、紙の帳簿を廃止してクラウド会計を導入し、従来の手作業に頼った経理業務をデジタルで管理できるようにします。
「営業などのフロントオフィスをDX化して新たな価値を生み出すのはわかるが、経理などバックオフィスをDX化して企業の競争力はあがるのか?」と感じる方もいるのではないでしょうか。
本記事ではバックオフィス業務の一つである、経理のDX化とバックオフィスをDX化するメリットについて説明します。
経理のDX化のメリット
経理業務をDX化するメリットは大きく3つあります。
業務の制度向上とミス削減
手動での入力に頼ることが少なくなり、業務の精度が向上します。例えば、AIやRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)が搭載されたクラウド会計を活用することで、人の手で行われていた処理を一部自動化することができます。これにより人によるミスの可能性を減らすことができます。
業務負担の軽減とスピードアップ
経理DXを導入することで、経理業務の時間を大幅に減らすことができます。また業務スピードが速くなり、経営者様の負担が大幅に軽減されて本業に注力することができます。
リモートワーク対応と柔軟な働き方
クラウド会計を導入することで、インターネット環境があればどこからでも業務ができるようになり、リモートワークの導入も可能になります。ペーパーレス化や電子請求書の導入により、書類の手渡しや郵送作業も減ります。
2025年の崖問題と法改正対応
「2025年の崖」とは、企業がDX化を行わず、旧態依然としたシステムを使い続けることで、将来的に技術革新に乗り遅れるリスクのことです。これにより最大年間12兆円の経済損失が生じるようになると経済産業省が警告しています。
さらに、電子帳簿保存法が2024年から義務化されたため、電子取引データの保存が必須となりました。DX導入をせずに、これからの社会や法改正に追いついていくのは厳しいのではないでしょうか。
経理DXの導入3ステップ
経理DXは、業務効率化や生産性向上、コスト削減に直結するため、大きな効果が期待できます。経理部門でDXを推進するための具体的なステップをご紹介します。
1.書類のペーパーレス化
経理業務では、請求書や領収書、帳簿など多くの書類があります。書類をペーパーレス化することで、作業時間を大幅に短縮できるだけでなく、保管スペースの節約や探す時間の短縮が期待できます。バックアップをとれば、書類の紛失リスクも減らせます。
2.業務の自動化・効率化
クラウド会計を導入することで、仕訳や伝票処理などの作業が自動化されて人手がかからなくなるため、業務が効率化して人によるミスが減ります。
自動化・効率化が進むことで、決算業務を早期に着手できたり月末の忙しさが解消できたり、作業的な仕事をクラウド会計の機能に任せて、人は付加価値の高い業務に集中できたりと普段の業務内容を改善することができます。
3.経営状況のリアルタイムな可視化
DXの導入により、経営状況をリアルタイムで把握できるようになることも大きなメリットです。クラウド会計を導入すれば、収益やコスト、キャッシュフローなどの経営データをリアルタイムで確認でき、経営判断の参考になります。
経理部門に留まらず経営の領域までDX化を推し進めることにより、経理部門は単なるサポート部門ではなく、企業の成長に大きく貢献する戦略的な存在になります。経理DX化を推し進める場合は、顧問税理士に相談することをおすすめします。
経理DX導入において税理士と連携すべき理由
現在、多くの税理士法人が幅広い会計システムに対応していますが、未だに紙の帳簿で管理している事務所も存在します。
経理業務のDX化に前向きな経営者様には、顧問契約を結ぶ前にITツールに対応している税理士を見つけることや、DX化に対応できない税理士なら契約先の変更を検討することをおすすめします。
なぜなら、経理のDX化では税理士との連携が必須だからです。
経理DXによって一部自動化されると、顧問税理士の業務にも大きな影響を与えます。また、DX化に関するアドバイスを税理士から受けることで、DXの導入をスムーズに行うことができます。
バックオフィス・経理DX化が経営にもたらす影響
今後、AIやRPAの進化により、経理業務はますます自動化が進むと考えられます。これにより、経営者様はより高度な分析業務や戦略的な業務に集中できるようになります。
またクラウド会計の帳簿を分析する力をつけることで、リアルタイムでの財務状況の把握ができ、すぐに適切な経営判断ができるようになります。
これからは、経理DX化はもはや選択肢ではなく、事業が生き残り成長するために必須な要素ではないでしょうか。
まとめ
佐久間会計事務所では、経理DX支援サービスを提供しています。
- 経理業務を効率化したい
- 経理処理が不安
- 昔からの管理方法を刷新したい
- 紙の資料を減らしたい
このようなニーズにお応えできるように、クラウド会計の導入や経営者様が機能を使いこなせるように支援させていただきます。
弊所では、マネーフォエワード、弥生会計、freeeというクラウド会計の業界大手3社とも対応しております。クラウド会計の導入サポートだけのサービスも提供できますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。
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